はじめに

Python環境構築の2回目となる今回は、Web開発に欠かせないGitのセットアップについて解説していきます。Gitはバージョン管理システムで、個人開発でも役立つだけでなく、特にチーム開発では必須のツールとなっています。Gitを活用することで、ソースコードの変更履歴を記録し、いつでも過去の状態に戻すことができます。また、複数人で同時に開発を行う際も、コンフリクトを適切に解決しながら作業を進められます。

Gitのメリット

Gitを使うメリットは以下のようなものがあります。

  • ソースコードの変更履歴を記録できる
  • 過去の状態に簡単に戻れる
  • 複数人での並行作業が可能
  • ブランチを使ったフィーチャー作業が行える
  • リモートリポジトリと連携できる

Gitのインストール

Gitのインストール方法は、使用するOSによって異なります。以下のリンクから、お使いのOSに合わせてインストーラをダウンロードしてください。

https://git-scm.com/downloads

インストールが正しく完了したかは、以下のコマンドで確認できます。

git --version

git version 2.39.3 のようにバージョン情報が表示されればOKです。

Git環境設定

次に、Gitの設定を行いましょう。git configコマンドを使って、ユーザー名とメールアドレスを設定します。

git config --global user.name "ユーザー名"
git config --global user.email "メールアドレス"

リポジトリの作成

新しいディレクトリを作成し、そのディレクトリ内でGitリポジトリを初期化します。

mkdir ~/gittest
cd ~/gittest
git init

ファイルの操作

リポジトリ内に新しいファイルを作成し、Gitで管理してみましょう。

echo abc > test.txt
git status

git statusコマンドは、リポジトリ内のファイルの状態を確認するコマンドです。新しく作成したtest.txtがUntracked filesとして表示されているはずです。

次に、git addコマンドでファイルをステージングエリアに追加します。

git add test.txt
git status

ステータスを確認すると、test.txtがChanges to be committedに表示されているはずです。

最後に、git commitコマンドでファイルをリポジトリに確定(コミット)します。

git commit -m "add test.txt"

コミットメッセージには、今回の変更内容の簡単な説明を記述します。

まとめ

本記事では、Python Web開発に役立つGitのセットアップ方法と、基本的な操作について解説しました。次回は、いよいよWeb開発のための環境構築に移ります。PythonWebフレームワークを使って、実際にWebアプリケーションを作成する手順を紹介する予定です。